繊維製品の品質問題究明ガイド
−消費者苦情の原因究明・再発防止策−

B5版 4,180円(税込)
Part 1
T 品質苦情を解決するための基本編
1.繊維製品の品質管理
  1-1 衣服の品質
  1-2 衣料用布素材の品質
  1-3 アパレルの商品企画と設計上の品質
     主素材/副資材/縫製仕様・パターン/各種表示
2.繊維製品の使用と性能変化
3.品質苦情の実態
4.品質苦情の発生要因
  4-1 製布までの素材の品質
     繊維/糸/布/不織布/皮革類
  4-2 染色加工
     染色加工工程/染料
  4-3 機能加工
     形態安定性/はっ水性/防縮性/防汚性/透湿防水性/
     吸水速乾性/抗菌防臭性/紫外線遮蔽加工/消臭性/
     帯電防止性(制電性)
  4-4 アパレルの商品企画と縫製加工
     アパレルメーカーにおける商品企画/縫製加工/無縫製/
     縫製副資材
  4-5 安全衛生
     異物混入による障害/皮膚障害/燃焼性
     (表面フラッシュ)/異臭/静電気
5.要求品質性能と評価方法
  5-1 損傷
     機械的性質/化学・物理的抵抗性/耐生物性/
     縫製関係の機械的性質
  5-2 形態変化
  5-3 外観変化
  5-4 色の変化
     染色堅ろう度試験方法/染料部属の判定方法
  5-5 機能低下
  5-6 安全・衛生
6.品質規格の一般的解説
  6-1 衣料品のJIS規格
     寸法変化の規格/物理性能の規格
  6-2 繊維関連企業の品質規格例
7.表示について
  7-1 品質表示
     繊維の組成/取扱い表示/はっ水性
  7-2 原産国表示
  7-3 サイズ表示
     体型区分表示/単数表示/範囲表示
  7-4 機能表示
     不当景品類及び不当表示防止法(景表法)について/
     医薬品医療機器等法(旧薬事法)について
  7-5 家庭用品品質表示法の改正について
U 品質苦情を解決するためのステップアップ編
  1.染色加工について
  1-1 染色加工工程
     前処理/浸染/捺染/染色整理仕上げ加工/製品染め、
     製品洗い
  1-2 染料
     繊維用染料/繊維と染色の結合様式
  1-3 染色と染色物の堅ろう度
  1-4 色の変化におよぼす生産、流通、消費者側要因
     生産者側要因/流通側要因/消費者側要因/商業クリー
     ニング
  1-5 染色品の欠点用語解説
     糸返り(リバース)/色泣き(ブリード)/おもけし/
     目つまり/スペック/ピンホール/ミッチャ(いらつき)/
     斜行/エンディング/中希/チョークマーク/モアレ
  1-6 色の変化に関する基礎用語解説
     異色染め/色泣き・ブリード/印捺/ウォータスポット/
     汚染/生成り/キュアリング(ベーキング)/蛍光増白/
     コーティング/再汚染(逆汚染)/蒸熱/染色堅ろう度/
     パッド/ブラックライト/変退色/マイグレーション
     (移染)/
     無地染め
2.機能加工について
  2-1 一般整理加工
     カレンダ加工/エンボス加工/柔軟加工/硬仕上げ加工/
     しわ加工/起毛加工/洗い加工/オーガンジ加工/
     オパール加工
  2-2 機能加工
     防縮加工/W&W加工(ウォッシュ・アンド・ウエ
     ア加工)/はっ水、防水加工/透湿防水加工/はつ油 、
     防汚加工/防炎加工/防虫加工/抗菌防臭加工、
     制菌加工/消臭加工/紫外線防止加工/抗ウイル
     ス加工
3.縫製加工について
  3-1 縫製工程の流れ
     縫製とは/アパレル産業における縫製のプロセス
  3-2 縫製加工に関する不良
     縫製にかかわる不良/アイロン・プレスにかかわる不良、
     その他
  3-3 製品の寸法・着用性に関する苦情
     衣服の寸法、ゆとり量/衣服の構造/生地特性とゆとり量
  3-4 縫製部位間の色違いに関する苦情
     反間・染色ロット間の色違い/反内の色違い
     (中希、エンディングなど)/布の表裏・方向による色
     違い/芯地・裏地の影響/接着プレスの影響
4.芯地およびほかの副資材
  4-1 芯地に関する苦情
     接着芯地の分類と特徴/接着芯地に関する苦情事例に
     ついて
  4-2 他の副資材、付属品に関する苦情
     裏地/縫い糸/ボタンの種類と品質特性/ラベル/
     ゴムテープ/テープ/ファスナ/装飾用付属品/製品加工に
     よる付属品の変色、劣化、その他
Part 2
V品質苦情を処理する手順
  1.はじめに
2.苦情処理の原則
3.苦情の受付
4.苦情品に関する聞き取り
5.苦情品の観察
6.苦情品の品質確認
7.原因究明および良否判定
8.責任の所在と再発防止策
9.調査報告書の作成
10.申し出者への回答
11.関連事業者、団体への対応
W品質苦情の事例
  1.損傷
  1-1 生地の損傷
     破れ/穴あき/パイルなどの脱落
  1-2 縫い目の損傷
     縫い目の破れ/縫い目の滑脱/接着縫製のはく離
  1-3 副資材・付属品の損傷
     芯地/裏地/縫い糸/ボタン/ファスナ/アクセサリー/
     織ネーム、ラベル
2.外観・形態変化
  2-1 外観変化
     着用によるしわ/毛羽立ち/ピリング/スナッグ/
     モール糸の飛び出し/シームパッカリング/バブリング/
     中わたの吹き出し(合繊わた・羊毛わた)/中わたの吹き
     出し(羽毛)/目寄れ
  2-2 形態変化
     寸法変化(生地の収縮)/寸法変化(伸び)/形くずれ
3.風合い変化、光沢変化
  3-1 風合い変化
     風合い硬化(天然皮革・合成皮革)/風合い変化(生地)
  3-2 光沢変化
     てかり/あたり/毛並みの乱れ/毛羽に方向性やばらつきの
     ある織物
4.色の変化
  4-1 変退色 光(紫外線)による変退色/汗と光の複合作用による
     変退色/蛍光増白剤による変色/塩素処理水による変退色/
     燃焼ガスによる変退色/金属の作用による変色/漂白剤に
     よる変退色/その他の原因による変退色/
  4-2 色泣き、汚染
     色泣き(色移り)/しみ
  4-3 白化
     天然繊維/再生繊維(リヨセル)
  4-4 黄変
     素材自体の経時変化による黄変(天然繊維)/素材自体の
     経時変化による黄変(合成繊維)/包装資材や付属品などに
     よる黄変
  4-5 リバース
  4-6 部位による色違い(スーツ上下など)
5.加工の機能性低下
  形態安定加工/はっ水加工/防縮加工/防汚加工/透湿防水加工
6.安全・衛生
  6-1 皮膚への刺激・障害
     針の残留/皮膚障害
  6-2 着火・表面フラッシュ
  6-3 臭い
  6-4 静電気障害
7.表示の不適正
  7-1 品質表示
     特定の部分の効用を増すための繊維の表示/指定用語にない
     繊維の表示/列記表示の記載/以上、未満の表示/裏生地を
     使用している商品の表示/取扱い表示の並べ方/取扱い表示
     (洗濯とウエットクリーニング)の並べ方
  7-2 原産国表示
     原産国の理解不足による表示/外国品と誤認される表示
  7-3 サイズ表示
     フリーサイズの表示/サイズの呼び方の記号による表示/
     基本身体寸法の表示
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